巻き爪と靴底の減り方には関係がある?
「靴底の減り方が巻き爪に関係する」と聞くと、少し意外に感じるかもしれません。
人の足は、歩くときにかかとから接地し、足の裏全体へ体重を移動させ、最後に足の指に体重を残してもう一方の足を前に出します。この一連の動きがスムーズに行われることで足にかかる衝撃を分散しながら歩くことができます。上手にできている人の靴底は均等に削れていくはずです。
この「靴底の削れ方」を観察することで、足にどのような負荷がかかっているかある程度推測することができます。
自分の靴をかかと正面から見れば内側・外側の削れ方を確認できます
確認してみよう その1!靴底、内側ばっかり減っていませんか?

靴底の内側が大きく減っている場合は、足首が内側へ倒れ込む「過回内(オーバープロネーション)」が関係している可能性があります。
足が着地したときある程度内側へ動くこと自体は正常な動きなのですが、その動きが大きくなると足首だけでなく、膝や股関節などにも影響を及ぼします。
また、足首から内側へ倒れることで、当然親指側への荷重が過度にかかるようになります。
このような状態が長期間続くと母趾の内側に圧力を受けるため、炎症を伴うほどの巻き爪が起こることもあります。
確認してみよう その2!靴底、外側ばっかり減っていませんか?

靴底の外側が大きく減っている場合は、足首が外側へ倒れ込む「過回外(オーバーサピネーション)」が関係している可能性があります。
O脚や足首の柔軟性低下に伴い、外側に体重が乗りやすくなり、その動きが大きくなると足首を挫く危険性、膝や股関節などにも影響を及ぼします。
また、足首から外側へ倒れることで親指側は地面に正しく接地できず浮指になります。このような状態が長期間続くと母趾に地面からの適度な反力が与えられず巻き爪が起こることもあります。
すり減った靴を履き続けるとどうなるのか?
もちろん靴底がすり減っていることが巻き爪の原因である、とは一概に言えません。巻き爪の原因になるものは多岐にわたるからです。ただ、すり減った靴を履き続けることは爪にとって間違いなくマイナスの影響を与えることになります。
どうしてそう言い切れるのか?それは、すり減った靴を履き続けると、足の接地状態や歩き方が変わり、足・膝・股関節・腰などに負担がかかるからです。
1. 足の着き方が変わる
靴底が部分的にすり減ると、靴が本来持っていた接地面の形が崩れます。
その状態で歩くと、足が靴底の傾斜に合わせるように動き、足首や膝の向き、荷重のかかり方まで変化します。
2. 足首・膝への負担が増えるとどうなるか?
足首・膝の傾きを補うように歪み、ふくらはぎや太ももの筋力が発達していきます。
さらに放置し続けると骨格が崩れ骨自体も変形する危険性もあります。
そこまで足のアライメントが崩れると爪への悪影響は甚大で、巻き爪の矯正を重ねても矯正しなくなるといずれ巻き方が戻ってしまうことが予想されますが、むしろこのトラブルと比べれば爪の巻き方は枝葉の問題に過ぎないことに気付かされます。
靴底の状態が安全かどうかの目安
簡単な判断方法としては靴を水平な場所に置いたときに倒れる(傾く)か?がある程度の目安になります。
ただし傾かなくても片側3mm以上の削れは要注意。全体的に削れていたとしてもミッドソール(クッション部分)が見え始めたら要交換のサインです。
まとめ
靴底削れの放置は爪だけでなく、足の骨格や膝、腰などの変形につながる大変危険な状態です。
例えるなら、家の土台が傾いている状態です。

土台が傾いた家は建物の構造が歪みやがて倒壊するでしょう。靴底も同じです。
いくら巻き爪の矯正をしていたとしても土台が傾いたままであれば再び爪に負担がかかり、巻き爪は再発します。
セルフチェックで構いませんのでぜひ靴底の減り方を確認してみてください。

